1SSEI

007/慰めの報酬の1SSEIのレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
3.5
前作「カジノ・ロワイヤル」の直後から始まるクレイグボンドの2作目。

前作で新米007がみんながよく知るジェームズ・ボンドになるまでを描いてたわけですが、この作品で完全なジェームズ・ボンドまで持って行きます。
カジノ・ロワイヤルでボンド率80%まで持っていって、これで残り20%をやるって感じですね。

だから、前作に比べれば見劣りはします。しかし映画としての高級感ってのは高まったような気がしないこともない。

冒頭からアストンマーティンのカーチェイス。
そしてオープニング。
からのパルクール。

本当にパルクールアクション大好き。前作といい今作といいパルクールに関しては文句のつけどころがない。
ホテルで追手をまくために、サラッとパルクール的な動きをするのがほんとに萌えます。

映像のどことっても綺麗なんですよね、この作品。
風景もアクションシーンの背景もホテルなんかもどれも美しい。

特にボンドとオルガ・キュルリレンコ演じるボンドガールのカミーユが砂漠を歩くシーン。
タキシードと黒のドレスが黄色の砂漠を歩く。美しい。

今回のテーマは「復讐」
ボンドも前作のボンドガール ヴェスパーへの想いをまだ胸に宿しており、カミーユも復讐を糧に生きている。
この復讐心こそ残りの20%

これを克服することこそこの作品の意義ですが、それを成し遂げると成し遂げたで少し寂しい。
ラストの雪の中のシーンは凄くやるせない気持ちになります。

こういった要素は見てよかったと思わしてくれるんですが、実際にはこの「慰めの報酬」はなくてもよかったのでは?

敵キャラは前作のマッツ・ミケルセンを少し柔和にしたようなギョロ目。

しかし、展開がスピーディー過ぎてこいつがイマイチなにしてんのかわかんない。
このギョロ目が悪いやつなのはわかる、だけどなにしたのかを理解するには展開が不親切だしパンチもない。

あと最後のホテル。
ただのホテルなのに爆発物多すぎじゃない?
しかもあんな僻地に泊まるやついるんだろうか。

シリーズで一番短いみたいですが、別にこのシリーズにコンパクトさは求めてないから、しっかり描くこと描いて欲しいですね。

しかし、エンターテイメントなんだけど芸術の域にも足を突っ込み出したような映像は好きなので評価は高めです。