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007/慰めの報酬のおーつのレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
3.4
007初心者のために「その2」
スペクターを観たいあなた!予習はカジノロワイヤルとスカイフォールだけで良いなんて大間違いですよ!あの傑作2つに挟まれ影が薄いものの、スペクターへの伏線があるのがこの第22作『慰めの報酬』!

今作を使って言いたいのは
007は俳優ごとの2作目、3作目は
"良い具合に脂が乗った"作品になるという法則があるんです。

だからこの2作目である「慰めの報酬」は普通に面白い007なんですよ、ただ傑作を求めると、普通の面白さがなんか薄く見えてしまうんですよね。
これがこの作品の影が薄い理由です。

やっぱり主役が変わった最初の1作目は、
「今回はこんなジェームズボンドです!!」
って紹介するために、かなり特色を色濃く描写してきます。
それがウケなかったら2代目ボンドのように1作品で終わってしまいます。

つまり
2作目があるという事は「前回で提示した新ボンド像は"受け入れられた"」という事になるんですよ。

3代目ムーアの2作目「黄金銃を持つ男」とか人気だった保安官が再登場したり、コメディに近い路線をより進めてきてるんですよ

5代目ブロスナンの2作目「トゥモローネバーダイ」はキャラはそのままで、昔のようにラストは秘密基地で戦ったりする普通に楽しい作品だったり。

(ここからようやく今作のレビューです。長くてごめんなさい)

じゃあ本作6代目クレイグ2作目の「慰めの報酬」はどうなのか?

前作で提示した若い"未熟"なボンドがウケたため、そこを更に推し進めて来ます。
今作では
「怒りを抑えられない」
「見境なく殺す」
という作品になりました。
4代目ダルトンの「消されたライセンス」と近いですね。

そしてもう一つ特筆すべき点が、始めての「続編」なんですよ!
いつもは一話完結なのに、今作では前作の復讐劇です。

そしてこれまでの007のように
世界中をどんどん飛び回って、ラストは敵の施設で戦って
ドッカーン!

この点から考えれば
普通に面白い映画なんですよ。

もっと言い方を変えれば
カジノロワイヤル、スカイフォールははっきり言って異色なんで、

ある意味本作は一番007に近いです。

そしてやたらジェイソンボーンばりの肉弾戦が多いのは、
6代目の「成長していくボンド」だから、良いんです!

余裕のない感じが彼なんです。

しかもスペクターにつながる伏線もここで登場します。
スペクターの予告みて「誰このおっさん」って思ったあなた!
この作品を見直してください。

次はスカイフォールのレビューを載せます!!

【追記】
この作品を4代目ダルトンの「消されたライセンス」に近いと書きましたが、それ自体もダルトンの2作目なんですよね笑