せーや

007/慰めの報酬のせーやのレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
4.0
for SPECTRE
-You don't even know we exist.-

ル・シッフルの背後にある組織の存在を知ったボンドは、調査のためハイチへ。
そこで知り合ったカミーユという女性により
組織の幹部ドミニク・グリーンという男に近づく。

評価的にも興行的にも
クレイグ版ボンドで一番低いけれど
今作は全シリーズを通して
かなり重要な要素を含んだ作品です。

初っ端からスペクターへの伏線。
MI6もCIAも存在を知らなかった
世界を操る巨大な闇の組織。
こうやって見ると、今作の重要性が明らかに(笑)。

ストーリー的にはグリーンという組織幹部と
彼の企む一大計画をボンドが阻む、というものだけれど
このグリーンという人物が、どうも安っぽい。

どこか真田広之に似ている彼ですが
なぜか情けないオーラが漂います。
こいつが組織の幹部で大丈夫なのか…?と。
彼の最後のキレ芸のせいで映画が残念な感じに。

しかしクレイグ兄さんは良かったよ!
前作ではまだ00に馴染めていなかったボンドが
徐々に00としての認識を高め、成長していく。
そんな中間地点としてボンドの心の成長が見られるのではないでしょうか。

そしてMとの関係にも進展が。
前作ではまだ初デート状態でしたが
今作では大分デートを重ねた感じに。
ちなみに次作では初夜を迎えます←
「私は彼を信頼してるのよ」

ボンドガールは
これまた美女オルガ・キュリレンコ。
ヴェスパーとは全く違う印象ですが
実際は、冷静な行動の裏に弱さを隠していたり
感情的になると大変です。
でも、ヴェスパーを引きずるボンドにとって
今回はボンドガールとは進展ナシ。
ここまでサッパリした関係は珍しいのでは。

あまり長い作品ではないので
サクっと終わってしまった感はありますが
何度も言うけど全シリーズを通すと
結構大事な作品でもあるんですね。