あきしげ

007/慰めの報酬のあきしげのレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
3.5
『007』リブート二作目。
復讐に駆られるジェームズ・ボンド。
最愛の人を失った男の執念。

前作では新たなジェームズ・ボンドが誕生。
寡黙でハードボイルドなる冷酷な男こそが、
“殺しのライセンス・00”をフル活用する。

冒頭では激しいカーチェイスを展開。
車から降りても追撃は止まりません。
今度は家の屋根が舞台に移っていく。

新シリーズのジェームズ・ボンドは体を張る。
情報を追って敵を追撃して何度もケガをする。
その度に高級なスーツとワイシャツに着替え、
またしても修羅場に巻き込まれて血まみれに。
それでも何事もなかったようにまた着替える。

ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド。
今までのジェームズ・ボンドとは違います。
彼が歩くところ破壊と死をもたらしていく。
それはターゲットでも無関係な一般市民も。
これは最初期のジェームズ・ボンドを彷彿。

しかし、ジェームズ・ボンドの行動には一貫性がある。

目的を達成する為ならなんでも利用する。
それはかつて裏切り者だと思った人物も。
恨みを買われているけど彼に協力をする。
それこそがジェームズ・ボンドの魅力だ。
どんな女性でも彼には従ってしまうのだ。

しかし、ジェームズ・ボンドの心には一人の女がいる。

すべては唯一愛したヴェスパーの為。
それ以上に自分自身を納得させる為。
ジェームズ・ボンドは手段を選ばず。
例え組織から停職処分を食らっても。
彼の執念はすべてを超越するのです。

しかし、ジェームズ・ボンドの目指す先に答えがある。

そこに登場するボンドガールします。
同じく復讐に燃える危険なカミーユ。
オルガ・キュリレンコが演じている。

本作のテーマに復讐があります。
ジェームズ・ボンドは復讐、
カミーユも彼と同じく復讐、
二人は同じ穴のムジナなのです。

淡々と殺しまくるジェームズ・ボンド。
その一方で復讐相手に近寄るカミーユ。
両者が邂逅した時から運命が始まった。
珍しく二人はベッドを共にしていない。
だが、その思いは通じ合っていました。
確かなる覚悟を持っているカミーユに、
ジェームズ・ボンドは共感しただろう。
だからこそベッドシーンがないのです。

アクションに始まってアクションで終わる。
スパイ映画というよりはアクション映画だ。

MY-45