しましま

007/慰めの報酬のしましまのレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
3.4
「彼は私の部下よ、私は彼を信頼してる」

シリーズ22作目。
オープニングのアストンマーティンとアルファロメオのチェイスからテンションがブチ上がり、そこからのタイトルロールの主題歌はジャック・ホワイトとアリシア・キーズ(007初のデュエット曲だ)。
序盤から激しいアクションが続き目まぐるしい。
ボリビアへ向かう機内で「ヴェスパー」を飲む(これ分かる人には分かるよね)ボンドにグッとくる。

前作よりやや小振りの42mmのプラネットオーシャン(オールステンレスタイプ)もスマートでいい。

詰め込みすぎというレビューされてる方も多く、シリーズ唯一の2時間切りという短さではあるが、むしろコンパクトにうまくまとめたとは思う。
また「ゴールドフィンガー」を彷彿とさせる石油にまみれた死体の描き方や、英米の関係性、ボンドとMの信頼関係が垣間見れたりとポイントでの見どころは多い。
ただ、激しいアクションシーンが多い割には全体的に味付けが薄く、車や時計の仕掛けもなく物足りなさは残る。オルガ・キュリレンコも美人でスタイルはいいがボンドガールとしてはやや存在感が薄かった。