がんつ

復讐するは我にありのがんつのレビュー・感想・評価

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)
3.9
《内容》
実際に起きた連続殺人事件を
基に、私利私欲のために人を
殺し続けた男を描く映画🎦

《詳細》
『すばらしき世界』(西川美和監督作品)と同じく、原作は佐木隆三。

《感想》
キタキタキタ!
めっちゃ面白い映画🤗

『すばらしき世界』の原作『身分帳』の著者、佐木隆三の小説を映画化した作品。実話ベースとは思えないくらい衝動的な殺人の連続。非常に面白い物語でした📖

特に、この映画を面白くしている要素は“暴力”と“宗教”だと思います。

冒頭のシーンで、主人公(緒形拳)一家は父親がクリスチャンであることが原因となり島を追い出されます。
そこから居場所と威厳をなくした主人公が頼ったのが“暴力”でした。
きっと主人公からすれば、神も父親も頼るに値しないと感じて、自身の暴力で願望を叶えるようになったのではないでしょうか。🤔

そこから繰り返される殺人の動機は、私利私欲のため。正真正銘のクズがそこにはいます。
本作の良いところは、クズを描くにあたり「金が欲しい」とか「女が欲しい」と主人公に語らせないところです。
彼は彼のために殺すのであって、金や女のために殺すわけではないですから✨

『すばらしき世界』が良かったと思う方は、観ないと絶対損です。是非‼️

本作は本当に、良いものでした!
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