なぜ父だけは殺せないかというと、もともといないものは殺せないわけで、欲望に忠実に、軽やかに罪を重ねながら逃走する主人公の姿は魅力的。
婆さんの「どうしてそうなる!」のツッコミと、父親がぶんぶん首振っ…
このレビューはネタバレを含みます
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第3回日本アカデミー賞受賞作品。
人の皮を被った悪魔とは、こういう奴のことを言うんだろう。
序盤で公社の2人を殺るシーンは、実に強烈でリアル。自身の小便で返り血を洗うシーンは寒気が走った。
ハルを手…
【実際にあった殺人鬼・西口彰事件をもとにした作品、だけど】
原作者の佐木隆三が黒木和雄、深作欣二、藤田敏八、今村昌平の四監督に映画化を許可して大揉めに揉めたエピソードも面白いぞ。
こっちも映画…
殺しては逃げ、ヤリまくって遊びまくって金を騙し取って…また殺さずにはいられない。そんなの長く続くはずないのに。全然そうじゃないのに穏やかに見えるし、会話がうまくてするっと人の懐に入り込む巌の手腕も怖…
>>続きを読むとにかくエネルギッシュに人生を進めていく。その先には破滅しかないのだが、その刹那的な生き方が大島渚から始まり、連綿と続く松竹ヌーベルバーグ的なストーリーなのだろう。
大島渚は結構好きなのだが、本作は…
今村昌平監督、緒形拳出演のクライム映画。
専売公社の集金係2名を殺害して榎津は、詐欺を繰り返して全国を逃走していた。
自宅には敬虔なクリスチャンの父親と病身の母親が旅館を経営し、榎津の妻子と共に暮…
4Kデジタルリマスター版にて。
古き良き昭和のサスペンス。
昭和の名優たちの鬼気迫る演技は流石としかいいようがない。
緒形拳の熱演には怖さまで感じる。そして、三國連太郎演じる父もある意味ではいい人と…
株式会社今村プロダクション