Harigane

男はつらいよ 寅次郎恋歌のHariganeのレビュー・感想・評価

男はつらいよ 寅次郎恋歌(1971年製作の映画)
3.9
<あらすじ>
柴又に帰ってくるも、毎度のことながらおいちゃんと喧嘩して出ていく寅さん。
その後さくらの夫博の母親が他界。博の実家の岡山の葬儀に行く博とさくらであったが、そこへ寅さん登場。
案の定、葬儀は微妙な空気に。

その後再び柴又に帰る寅さんは喫茶店を経営する未亡人・貴子(池内淳子)に一目惚れ。
そして普段飲まないコーヒーを飲みに行くと、日々貴子の喫茶店を訪れるが・・・

<感想>
男はつらいよシリーズ8作目。
博の葬儀に突然登場する寅さん。
黒い服がないからと、黒い腕章を腕に付けてカモフラージュ😳(笑)
周りの方々に「この度はどうもご愁傷さまでした」と挨拶する寅さん。そこへさくらを見かけ、「あ、この度はどうも」とさくらにも挨拶(笑)

集合写真を寅さんが撮るのですが、写真を撮る際の寅さんの掛け声、
「はい、笑って~」
驚いたさくらが慌てて注意してましたが、2名ほどがつられて笑ってました😅
そして仕切り直しの一枚、
「はい、泣いて~」
結局カメラを取り上げられる始末📷💦(笑)

今作のマドンナには小3の子供がいて。
今までとは違ったテイストでしたね。
寅さん、フラれてはないし。

シリーズ観ていくことにさくらの人柄の素晴らしさに惹かれますが、今作を観て、さらにさくらの事が好きになりました🌸

冒頭でとらや帰ってくるなり泣き出すさくら。
泣いていた理由は、買い物中に女将さんが息子を叱っていて、
「あんまり勉強しないと寅さんみたいになっちゃうよ」と聞こえたから。
「お兄ちゃん、なに一つ悪いことしてないんだよ」と怒り出すさくらに、それを聞いたおいちゃん、おばちゃんも一緒に泣いていました🥲

寅さんが喫茶店で「ここは俺が払っておいてやらぁ」とカッコつけてさくらに財布💴をポンと渡す寅さん。
ただ中身を確認して足りないことに気付くと、こっそりと自分の財布から兄の財布にお金を入れるさくら🙄

また、寅さんが最後出ていくときには、
「兄ちゃんのこんな暮らしがうらやましいか そんな風に思った事があるか」と寅さんに聞かれ、
「あるわ。一度お兄ちゃんと交代して、私の事心配させてやりたいわ。
寒い冬にこたつに入って、あぁ、今頃さくらはどうしてるかなって、そう心配させてやりたいわよ」というさくら。

さくらがどれだけ普段寅さんの事を心配しているかがわかる台詞。
それを聞いて泣いている寅さんを見て、自分も泣いてしまいました😭

そして悲しいのが、今作はおいちゃん役の森川信さん最後の出演であり、この後他界しています😢
劇中ではとても元気な役柄を演じていたので、観ていてとても切ない気持ちになりました。。
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