けーな

ハワーズ・エンドのけーなのレビュー・感想・評価

ハワーズ・エンド(1992年製作の映画)
3.8
20世紀初頭のイギリスの階級社会と人間関係を、自然豊かな田園風景と共に描いた見事な作品。

E・M・フォースターの小説が原作。同じく、フォースター原作の「眺めのいい部屋」「モーリス」に続いて、ジェームス・アイボリーが、フォースター文学を映画化した。

「眺めのいい部屋」「モーリス」より、私は、今作の方が好きかも。前の2作は、同性愛を描いていて、理解し切れないものがあったので。と言っても、今作は、とても重苦しい雰囲気が漂っているので、話自体を好きには、なれないけれども、映画として、素晴らしい作品だと思った。

パワーズエンドに関しての結末がいい。

アカデミー主演女優賞を獲得したエマ・トンプソンが、巧い。そして、やっぱりアンソニー・ホプキンスが見事だった。すごく嫌なヤツだけど。妹ヘレンの気持ちは、理解できる。それにしても、レナードは、気の毒だ。
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