すずき

ロボコップ3のすずきのレビュー・感想・評価

ロボコップ3(1992年製作の映画)
3.3
前作の数ヶ月~数年後。
トラブル続きのオムニ社はいまや日本企業に買収され、社長は失脚・新社長へと変わっていた。
そのため、遅遅として進まないデルタシティ建設計画を焦ったオムニ社は、私設軍隊リハッブを編成し、住民たちを暴力でもって退去させる、というヤクザ地上げ屋と化していた。
ロボコップことマーフィーは、市民を守るためならば、オムニ社とも戦うぜ!と、リハッブに対抗するレジスタンスと行動を共にするが…

どーしてこーなったシリーズ第三弾。
前2作と雰囲気違うし、グロ描写はほぼ無し、ブラックユーモアも控えめで、とにかくセンスが悪い!
まあなんだかんだ楽しめたけどね、「マッドマックス」の3作目を見た気分。あと「ブレイド」の3作目も残念だったな…。

ロボコップがレジスタンスに肩入れするのがちと唐突で感情移入出来ない。
もうちょっと葛藤とか理由とかの描写ほしいかも。
でも、デトロイト警官がオムニ社の意向に楯突いてバッヂを捨ててレジスタンス側に立つシーンは良かったかな。
「このままだと退職金もボーナスも無しだぞ、家族のことを考えろ」というオムニ社に対し「そうだな、ここでお前らに従ったら家族に顔向け出来ねえ!」と返す署長!か…漢だ…!

今度の敵メカは、日本企業が開発したニンジャロボ「オートモ」。
火力・防御力に優れ、運動性に劣るロボコップに対し、こちらは運動性重視でアクロバティックなニンジャアクションも何のその!
重火力武器こそ無いが、ニンジャソードの切れ味は抜群、近接戦闘では無類の強さを誇る強敵!
ただ弱点を挙げるならば、チョウ・ユンファのコスプレをしたホモビ男優にしか見えない残念な見た目だ。
前2作の重機動メカ感あるゴリゴリのロボットデザインはどーした!つーかそもそもニンジャロボって!

ロボコップ側も新兵器が登場、こちらはデザインはマトモだ。
今まで自動車だよりだった機動性をカバーし、高速での飛行を可能にしたフライトユニット、大空羽ばたく鋼鉄の翼、その名はロボコップスクランダー!
スクランダークロスでドッキング!ロボコップがんばえー!(知能指数低下)
…いや、実際チャチなCGだったけど、やっぱりあーゆー演出は好きだったり。