ウサミ

名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)のウサミのレビュー・感想・評価

3.7
怪盗キッドっていつからコナンの仲間になったの?


俺のイメージでは、キッドって
「探偵は粗探ししてるだけ」
みたいな挑発して、コナンとバチバチしてるモンやと思ってた。
映画では最早コナンVSキッドの構造は無いのね?
仲良しこよし!なんなら、BL的な展開もあって、ハイハイよろしいこった!
結局、あなたがた馴れ合ってるだけやん!

キッドの使い方に対する文句こそあれど、内容は結構楽しめた!
まず、オープニングがめちゃくちゃカッコいい。テーマアレンジが結構派手に効いてて、たまにはこういうのもアリ。

今回、結構事件が面白い!
なんか大仰な展開とスケールの割に、敵のが小物というか、興味深く無くて、おもんなかったのはさておいても、映画全体の緊張感はしっかり感じられてGOOD。
犯人以外の人物たちの行動や役割もなかなか目立っていて、退屈なく観れた!

文句としては、やっぱり山本監督作品なんだなー、と。
終盤につれ尻上がりで盛り上がって行く感覚が薄く、余計なパーツやシーンがけっこう有る。どうしてもどこかで「長いな」と思っちゃう。

サトルくん?的な男の子が登場するが、嫌い。
服部和葉のドラマのため?
声優も下手だし…
すごく映画のテンポを損なうから、居ないで欲しかった。
なんの活躍もせんし… なんやねん貴様。

テロリストとの対決は、最早アクションというよりSF。
なんとなしにアクションしながら伏線を回収するっていうのは少々無茶はあれど楽しい!

敵のトランシーバー奪って挑発する「マクレーンっぷり」は震えるくらいカッコ良かったぜ。

また、終盤まで観客に考えさせるというか推理に参加させてくれる感じは凄く良い。
伏線の置き方とかもワザとらしくなくて良いね!

「銀翼」と比べたらだいぶ面白くなった山本コナン。
キッドで始まり、キッドで締める山本コナン。
ここで山本監督とはお別れ。
正直全体的にモサっとしてたけど、独特な空気感なんかは、なんだかんだ好きになれたよ。

次回からは、くだんの「静野コナン」。
どんなものが待ち受けているのか、楽しみでならない!
ウサミ

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