広島カップ

ザ・ファイターの広島カップのレビュー・感想・評価

ザ・ファイター(2010年製作の映画)
3.8
いつも思いますがボクシング映画はゴールがハッキリとしていて分かりやすい。
なんだかんだと苦難の連続の末に目指す先がチャンピオン。
物語の進むべき道がハッキリとしていてその路端にサイドストーリー(怪我だったり恋愛だったり…)を散りばめています。

兄弟ボクサーといえば我が国ではさしずめ亀田兄弟でしょうか。

ボクサーとしての亀田兄弟は三人兄弟ですがいつの間にか三男の影が薄くなり本作同様長男と次男の実質二人兄弟。
また亀田家でも父親の存在つまり家族の存在がクローズアップされましたが、本作でも兄弟の家族の存在感が目立っています。
また兄弟二人の関係性も兄ちゃん(クリスチャン・ベール)がワルさで勝っていて弟(マーク・ウォールバーグ)がやや真面目で兄ちゃんに引っ張られているというところも似ています。

冒頭で触れましたが本筋とサイドストーリーがいい案配で配されているかどうかがボクシング映画の肝心なところ。
本作はやや道端の立ち寄り処が多い感じ。特に兄弟の他にゾロゾロいる姉ちゃんや妹達の存在が気になってしょうがない。
弟の彼女(エイミー・アダムス)はこの先彼と結婚したらその中に混じってはたしてうまくやっていけるのでょうか?

クリスチャン・ベールは『バットマン』の時は気がつきませんでしたが意外となで肩で首が長く打たれ弱そう。ボクサーには向いていない体型ですが、面構えは狂暴なボクサータイプでチンピラ兄ちゃん役がピッタリでした。
広島カップ

広島カップ