相棒がエイリアンだけに、SFと捉えがちですが、王道の刑事バディもの。
ベテランで有能だけど、粗野で短気な人間サイクスと、新人だけど優秀なエイリアンのジョージが、捜査を進めていく中で、反発→相互理解→信頼→友情へと二人の関係性を深め、ラスボスを倒すという展開は、バディ・ムービーの教科書とも言え、決して派手さはありませんが、安定の出来で、安心して見ていられる作品です。
また、本作の裏テーマとして、移民への差別問題等社会的テーマも組み込まれていて、中々奥が深いです。
まぁ、今作の前年に、「リーサル・ウェポン」という、とてつもない刑事バディ・ムービーが公開されていますので、2匹目のどじょう的な考えがあった事は間違いありません。
が、いかんせん、ジェームズ・カーンではねぇ…この方、名優には間違いありませんが、「ゴットファーザー」での長男ソニーのイメージが強過ぎで、性格悪そうだし、何よりちょっと華がないかな?
当時、絶頂期のメルギブと比べるのは可愛そうです。
何気にテレンス・スタンプも出ていて、冷たいワルを好演してます。
こう言った刑事バディものは、悪役が魅力的でないと作品全体が締まりませんから、そういう意味では適役でした。
相棒のジョージは、エイリアンで、特殊メイクしてるので、最初は気が付きませんでしたが、演じていたのは、マンディ・パティンキンだったんですね〜「ワンダー」のお尻校長ですよ。
私の中では、「クリミナル・マインド」のジェイソン・ギデオンですよ。
いきなり降板で、どれだけショックだったか…