カモメ

おいしいコーヒーの真実のカモメのレビュー・感想・評価

おいしいコーヒーの真実(2006年製作の映画)
3.7
世界中で一日に20億杯ものコーヒーが消費されている。
多国籍企業4社がコーヒー市場を支配しており、ニューヨークとロンドンの取引所がコーヒーの価格を決めている。
先物取引で決まっていくコーヒーの価格。その取り決められたコーヒーの価格から原材料を押さえたい企業の思惑で、エチオピアの農家の手元には一杯あたり3~9円程の金額しか届かない。

原題はBlack Gold。原題の方が、内容を表していて好きです。
コーヒーは黒い金のようで、世界経済によって価格が上下する。そこには中間業者が多数入り、誰もが1$でも安く買い叩きたいと思っているため、末端の作業員は過酷で低賃金を強いられている。

そこで、中間業者を極力通さないようにしようと、コーヒー農家の連合会を結成して、直接バイヤーに売ろうとする働きもある。

悪い豆を手作業で選別する仕事は8時間で0.5ドル。
一日0.5ドルで良い豆を作らせておいて、先進国ではそれを消費し、アロマはどうの深みはどうのと語り、バリスタは持て囃される。
農家やコーヒー産業に従事する方と、コーヒー鑑定士やバリスタの方々の豆の品質やコーヒーを語るシーンが交互に挿入されています。農家の方々の悲しみや怒りを思うと、薀蓄を語るシーンがとても滑稽に思わせます。