ピュンピュン丸

ガメラ対大魔獣ジャイガーのピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

ガメラ対大魔獣ジャイガー(1970年製作の映画)
3.6
ガメラ6作め。ジャイガーの姿形がもう既にイマイチだったため、全く期待せずに鑑賞。すると、結構良かった…。

大阪港で「北山船舶修理工場」を営む北山良作(大村崑)は、「大阪万博」で使用される遊戯用潜水艇の製作を依頼されていた。一方、万博会場には近い内に、ウエスター島から「悪魔の笛」と呼ばれる巨大な彫刻石像が運ばれることになっていた。そんなおり、突然ガメラが飛来し、『悪魔の笛』を運ぶ貨物船「南海丸」の航行を妨害するのだった。

まず、大村崑が引き続きイイ。
それから、ガメラが子供の味方であるというのが、とても上手に演出されていて許容できる。ガメラも特に人間臭いポーズやリアクションをギリギリやらない感じで好感がもてる。
ガメラマーチもGOOD。
その点、シェーをするゴジラや、ゴジラの歌より数弾上。子供の味方路線ではガメラのほうが遥かに上手くいっている。(^^)

ただ、子供が機密性が高くあるはずの作戦指令室とか有識者会議なんかに突然入り込める必然性は、このころの映画だとどんどん雑になっているなぁと思う。この手の映画だと、そもそも民間人が気軽に入れる傾向にあるけど。(笑)

作戦会議中、ガメラのレントゲン写真が出たのには狂喜した。(^O^)
それから、子供たちがアトラクション用の潜水艇で瀕死のガメラの体内に入って行ったのは、さながら『ミクロの決死圏』のようで愉快だった。

これはこれでいいけど、もっといい子役を3人つけたらさらにいいなぁ。