マタロー

ザ・エージェントのマタローのレビュー・感想・評価

ザ・エージェント(1996年製作の映画)
4.3
トム・クルーズ主演。アメリカのスポーツビジネスに欠かせない裏方のエージェントの仕事と恋愛と人生のストーリー。

事前情報無しで軽い気持ちで見始めたんだけどめちゃくちゃ面白かった。
敏腕エースエージェントだったトムが儲けだけじゃなくて選手の人生を考えた丁寧なエージェントを提案したところクビに。クライアントも会社側に奪われて、一人だけなんとか繋ぎ止めた選手もクセの強い猪突猛進タイプのフットボール選手のロッド。
事務所にはシングルマザーのスタッフのドロシーだけ。

トムは元エースエージェントだけあって傲慢でプライドが高いビジネスマン。会社を辞めたからといって彼の本質がそう簡単に変わらないし、ヤケクソになってキレ散らかすのが良かった。
そんな彼をバカな発言ばかりしながらも本質を突いた発言をしたり、伸び悩んでるプレイヤーとしての哀愁を感じさせたりするロッドとのバディ感が素晴らしかった。

ヒロインとの恋愛もただの恋愛じゃなく結婚とは?人生とは?と考えさせられるもの。
映画だからってそんなに唐突にうまくいくか?って展開にもちゃんと答えを用意していて良い。

脇を固めるキャラクター、ヒロインの姉やその友人達、ロッドの家族などもちゃんと意味のある役割。笑いを誘うコメディパートも面白かった。

一番素晴らしかったのはフットボールシーンをちゃんとガチで撮影してるところ。
シーズン途中のダイジェストはGBやPITとの対戦シーンが描かれるし、ラストのDAL@ARIのMNFなどは殆ど本物。
キャスター陣は実際の本人達だし、両チームのプレイヤーもちゃんとプレイしてガッツリタックルしてる。
ちょい役でダラスのレジェンドことトロイ・エイクマンが出てくる。マジでデカいのでNFLファンは必見。

エージェントの仕事に興味持ってもっと知りたい人はロック様主演のBallersを観ましょう。全シーズン日本語版出してくれー。
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