鷲尾翼

オーシャンズ13の鷲尾翼のレビュー・感想・評価

オーシャンズ13(2007年製作の映画)
4.0
【まとめシネマ】#632

【まとめ】
* 犯罪集団の本気の破滅作戦
* シリーズの中で1番シンプルな展開
* ラスベガスの鼠小僧

本作は「オーシャンズ」の1人であるエリオット・グルード演じるルーベンが、アル・パチーノ演じるホテル王に裏切られ、そのショックで心筋梗塞になり、寝たきりになるところから始まる。ホテル王を懲らしめるために、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンらが率いるオーシャンズが犯罪の頭脳を使った本気の作戦は、ギャンブル特有の優越感や幸福感、犯罪の爽快感が楽しめる。

本作は「オーシャンズ」シリーズの中で1番シンプルな展開で構成されている。「実は…」みたいな大オチサプライズは少なめで、余計な演出もないモダンな面白さがある。「11」の原点回帰でもあり、万人向けな方向性でもある。

本作は、ジョージ・クルーニー率いる犯罪集団「オーシャンズ」による鼠小僧のような作品だ。犯罪劇の面白さも、カジノの客をどんどん潤し、悪役のホテル王だけが大損をする展開なので、犯罪映画特有の嫌味も感じない。
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