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オーシャンズ13のnamのレビュー・感想・評価

オーシャンズ13(2007年製作の映画)
4.2
「原点回帰!チームプレイでの勧善懲悪のカタルシス!」

オーシャンズの3部作の中ではもっとも好きな作品です。
設定はホテルの利権を奪われ茫然自失となった仲間への仇討のため、そのホテルのカジノで勝ち、オーナーが狙う5星ランクを阻止し、最後には大事にするダイヤのネックレスまで奪うというストーリーです。設定も分かりやすくなり、1作目に近い構成になりバランスよく楽しめる作品になってました。

それぞれの魅力も十分に発揮させつつ、計画の実施と作戦のシーンの時系列を交互に織り交ぜながら進んでいく編集はテンポも良くてとても観やすいです。

さらにテンションが上がったのが1作目の的であるテリー・ベネディクトも参戦してくるという流れは敵が味方に加わるというある種の頼もしさがありました。ナイトフォックスもちゃっかり登場してくれます。

作戦は完璧すぎず、時々トラブルにも見舞われながらもそれを乗り越えていくというのが観ている側も適度にハラハラできていい感じです。さらにはコメディ要素的に笑えるパートもバランスよく構成されています。

ホテルの格付け審査員の勘違いさせる展開はまるですれ違いコントを観ているようです。本物の審査員の踏んだり蹴ったりぶりは可哀想でしたが最後に報われて後味よく終わらせてくれるのもとてもいいですね。テリー・ベネディクトの寄付のくだりのオチとかもかなり笑えました。

チームプレイで悪い経営者を陥れるというある種の爽快感やカタルシスが詰まってます。マット・デイモン演じるライナスも相変わらずかわいがられている感じがとても観ていて微笑ましいです。

オーシャンズ8も楽しみです!
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