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ブルース・ブラザースのkiritoのレビュー・感想・評価

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)
1.3
【孤児院】

唯一最後のカーチェイスシーンだけ良かった。

基本的に登場人物に感情移入できない作品の評価は良くない。本作がまさにこれ。
また、映画において個人的には音楽に重点を置いてないので加点事由にもならない。


孤児院を助けるためにバンドを組んで奮闘するという命題自体は良いものの、そこに至る過程が美しくない。
バンドメンバーに声をかけて回るシーンが特に最悪で、その中でも最低だったのがレストランの従業員誘うところ。
迷惑をかけるのが彼だけならまだしも、店にも周りの客にも迷惑をかける誘い方は本当にクソ。
家族団欒の場で父親に「娘をいくらで売る?」とか聞かれたら自分が父親だったらマジで乱闘になりかねない。絶許。
そうやって他人に迷惑をかける生き方は自己満以外の何者でもない。

さらに人のステージをぶんどったり、無銭飲食したりと勝手なシーンばかりが鼻に付く。
冒頭のシスター?の叫びは残念ながら彼らの心には響かないのかな。

そもそもこの主人公2人の描写が少なすぎて主人公としての魅力も伝わってこない。

あと謎の女もナチスのメンバーも効果的に活きてるとは思えなかった。


※冒頭に書いたが、カーチェイスのくだりだけは面白く、特にあのスピードで車体の中からの目線の描き方自体は非常に良かった。
あの角度からの画ってなかなか他の映画でも観ないから勉強になった。疾走感もあったし。
作りかけの高速ネタってアメリカ映画多いよね。

2019.6.11
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