菩薩

ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦の菩薩のレビュー・感想・評価

3.9
そうそうこれが僕らのドラゴンボールシリーズ第11弾、そしてやっぱりこれが正真正銘俺らのブロリー第1弾!偏愛は認める、だが異論は認めん、と言うか認めたくない!はっきり言ってストーリーはめちゃくちゃだけれども、それ以上にめちゃくちゃなのはブロリーの戦闘力で、それでも僕らは「伝説の超サイヤ人」って言うキラーフレーズを前にしては、何の疑いもなくこのストーリーを受け入れたものであった。悟飯もここに来てやっと超サイヤ人化して歴とした戦力に、その代わり終始ガクブルしながらメンタルが破壊し尽くされているベジータ王子(笑)は改めて観ても哀れでしかない(ピッコロに髪の毛掴まれて放り出されるシーンなんて秀逸…)。トランクスを含めた3人の超サイヤ人+過去最高潮にイキった登場っぷりを見せるピッコロさんを加えて束になってかかっても最終盤まで傷一つ付けられないブロリーの強靭過ぎるワガママボディ、まさに破壊と殺戮の為だけに生まれた来た悪魔の化身、笑みを浮かべながら軽々と惑星シャモを破壊するその姿に、我々はかつてのナッパとベジータの強襲、そして大猿変化で圧倒的な実力差で悟空をいたぶるまだ恐ろしかった頃のサイヤ人の王子たるベジータの姿を重ねたものであった。何から何までドラゴンボール超のブロリーを超越している真のブロリー、やっぱりブロリーはこうでなくっちゃ、クラスの端っこの方にいそうな目つきも弱々しくヒョロイくせにキレたら超怖いやんけ…キャラでいてくれないと困る。パラガスの死に方にしたってそう、サイヤ人たる宿命を受け入れながら、何一つ宿願を果たせず死んでいくあの姿がたまらなく光る。皆で束になってかかっても敵わなかった相手に、何やら謎のパワーのクラウドファンディングして勝てるはずも本来は無いはずだけど、それを成し遂げてしまうのも「孫悟空」と言うキャラクターなのだ、彼は決して「カカロット」では無い、孫悟空はどこまでも孫悟空なのだ。クリリンの出番が控えめな分亀仙人が酒乱キャラで笑いを取っていくのは正直どうでもいい、改めて観てもドラゴンボールファンにとってのブロリーは特別な存在、上X下BLYRAをあのオープニング画面で何回入力出来るかを試されていたあの頃の気持ちを思い出せる、これが僕らのドラゴンボール、これが俺のドラゴンボールである、たまんねぇぜまったく…。
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