わたふぁ

ミザリーのわたふぁのレビュー・感想・評価

ミザリー(1990年製作の映画)
4.0
小説ミザリーシリーズで有名な人気作家のポール・シェルダンは、山奥での執筆から脱稿して山を降りているときにスリップ事故で崖から転落。しかしすぐに救助されて一命は取り留めた。
救助したのは以前看護師をしていたという女性アニー・ウィルクスだが、彼女はポールの作品の熱狂的大ファンで...。

パッケージ写真のパッと見だけで「すんごい昔の宗教モノ」の映画だとずっと勘違いしていたので観てびっくり。

おかげで何も事前情報なしに、スティーブン・キングのネチネチとした呪いに転がされて、ロブ・ライナーの順当に煽ってくる恐怖感にちゃんとハラハラすることができて幸せでした。

「人気者」対「熱狂的な大ファン」という直接は関わってはいけない絶対領域で巻き起こるサスペンス。

(男女問わず)好意を持たれてウザいと思う側の気持ちと、なりふり構わず好きな相手に近づきたいと思う気持ち、両者の感情に少なからず見覚えがあるからこの映画は怖い。

磁石の反発し合うN極とN極をくっつけようとする時のような付かず離れずのドロドロの殺し合いがもう最高です。