ほーりー

となりのトトロのほーりーのレビュー・感想・評価

となりのトトロ(1988年製作の映画)
4.4
幼稚園の年長の頃、友達の家に遊びに行ったときに、この映画のビデオ(金曜ロードショーの録画だと思う)を観た記憶がある。

何故かこのシーンを何度も繰り返して、皆ひっくりかえって笑っていた。

「おじゃまたくし!!」

どうも、こういうクダラナイことは人間よく覚えているようだ。あと「トウモコロシ」も非常にツボだった。

さて、こだわったディテールで日本の原風景を描き、かつ児童向けファンタジーとして大成功をおさめた「となりのトトロ」(これが公開当時あまり観客が入らなかったというのが信じられない)。

黒澤明が唯一あのアニメは大好きと言った稀有な一本である。

改めて観ると、宮崎駿の細かい描写もさることながら、久石譲の音楽の凄さに驚く。

主題歌の名曲「さんぽ」や「となりのトトロ」をはじめ、劇中のBGMについても色々なメディアが使われており、これもこの映画の音楽だったかと改めてビックリさせられた。

大した事件が発生することもなく(せいぜいメイちゃんが迷子になる程度)、またダークな大人の世界も描くこともなく、そしてトトロとの別れなども無いにもかかわらず、なぜ最後までこの映画を魅入ってしまうのかいつも不思議に思う。

でも子どもにはこれで十分ドラマティックであり、思い返せば小さい頃は、メイちゃんがいなくなるシーンはとても不安な心境で観ていた。

ま、同時上映が「火垂るの墓」なので、「トトロ」さえもシリアスな部分が強くなると、当時の観客としては逃げ場がなくなるから(笑)、この位がちょうどバランスがいいのかもしれない。

それにしても、松郷とか七国山とかいい地名だよね。何ともいい雰囲気の地名である。