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となりのトトロのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

となりのトトロ(1988年製作の映画)
4.0

まっくろくろすけ🎬

ストーリーは田舎へ引っ越して来た主人公たちと「トトロ」という不思議な生き物の出会いを描いた作品でした。今作は老若男女問わずいつになってもみんな大好きな作品。中でも子どもたちがトトロを好きになるように暖かい色を多く使うなど宮崎駿監督は細かく計算を重ねている素晴らしさ。

「子どものときにだけ見える…」というフレーズは、誰もが経験されたことと思いますが、幼少期から少年・少女期に覚える「現実から夢想への飛躍」のようなものを色濃く反映させており、その飛躍によって象られていく神秘的なストーリーに仕上っていました。見所は4歳のメイと、12歳のサツキとの描き方・表現の仕方に違いです。やはりサツキはお姉さんであるぶん〝しっかりしなきゃ〟というメイへの姿勢もあって半ば「夢を見る際」でも現実への視点を忘れていません。しかしメイは、1度好奇心を煽られると、もう〝夢1直線の姿勢〟で後を振り返らず、そのまま「自分の理想」へ向けて突っ走っていきます。この微妙な違いが、とてもジブリらしい〝現実的な観点も忘れず描くこと〟の根強さが生きてますね!!そしてサツキとカンタの淡い恋など見所たっぷりです。そして大好きなキャラクターまっくろくろすけが可愛すぎます。
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