おときち

となりのトトロのおときちのレビュー・感想・評価

となりのトトロ(1988年製作の映画)
4.0
夢だけど夢じゃなかった。


地上波で放送されていたので久しぶりに鑑賞。観るのは3〜4回目ぐらい。
今回(2020年8月)で17回目の放送らしい。すごいな。
すごいといえば、公開当時は『火垂るの墓』と同時公開だった、っていうのもすごい。
かまいたちのネタじゃないけど、観たことがないっていう人は少ないかもな。これだけテレビで放送していると。

トトロは森であり、クスノキであり、風であり。自然の象徴みたい。
明るく楽しい雰囲気のファンタジーなんだけど、少し不穏な空気や不安定さが全体的に漂っている感じが好き。


おばあさんへの最初の挨拶からして、サツキはしっかりしすぎ。
とはいえ、あれは「しっかりしなくちゃ」と頑張っている姿だし、そう思うとちょっと胸が苦しい。
「お母さんが死んじゃったらどうしよう」っていう一番怖い想像を口にしちゃうと余計に怖くなる。こういう経験はあるような気がする。


日高のり子と坂本千夏がすごいなと改めて実感。島本須美さんも。