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大巨獣ガッパのtjZeroのレビュー・感想・評価

大巨獣ガッパ(1967年製作の映画)
1.9
レジャーランド建設のため南太平洋に向かった探索隊が、古代生物の幼生を持ち帰ってしまう。その”わが子”を追って怪獣が日本列島に襲いかかる…。
このガッパという怪獣、2匹が暴れ回るんだけど、ゴジラ1匹の2倍どころか、1/8、いやいや1/16も怖くない。なぜでしょう?
①動きが人間みたい…ちょっとした仕草とかたたずまいとか、すべてが人間臭い。バケモノとしての怖さがない。やっぱり着ぐるみの中に入ってるヒトの演技って大事だなあ、と感じました。
②デザインがダサい…ガッパは空を飛ぶし、海も泳ぐんだけど、とても見た目的にそんな能力を発揮できるように見えない。生物学的考証とかもちゃんとやってないんでしょう。
③背景が浅い…『ゴジラ』が優れていたのは、戦争の記憶とか原爆の恐怖といった黒々とした背景があったから。本作にはそうした”背骨”がスカスカなので物足りなさが残ります。
この他にも、南洋の孤島の住人たちが日本人が肌を黒く塗っただけだったりして、全体的に雑な作りが目につきます。
珍味を好み、駄菓子を食べすぎても胸焼けしないかたにはおススメです。
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