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大巨獣ガッパのHKのレビュー・感想・評価

大巨獣ガッパ(1967年製作の映画)
3.1
怪獣ブームに乗っかって日活で作られた怪獣映画。監督は野口晴康、キャストは川地民夫、山本陽子、藤竜也などなど

週刊誌の会社「プレイメイト」は創刊5周年を記念して南国をイメージした巨大テーマ―パークを創設することを決意する。そのテーマパーク実現のあため、オベリスク島という辺鄙な島にプレイメイトの記者や生物学者などが探検に出かけた。そこの洞穴で彼らは巨大な卵を見つける。その卵が孵化し巨大な怪獣の子供が誕生する。それはその島の守り神であるガッパであった。

東宝はゴジラ、大映はガメラ、松竹はギララ、日活はガッパ。北朝鮮はプルガサリ。

色々な所で怪獣が作られた怪獣ブーム到来。そんな渦中で生まれたのがこのガッパであった。お話自体は悪くないが、やはり個人的には特撮面は悪くないものの、東宝特撮に見慣れてしまった身としては物足りない部分もなくはない。

しかし、ガッパの性能っぷりを見てみると、スター怪獣になれる素質はあったのかもしれないと思うとちょっと残念ですわ。陸海空全てを渡り歩けるオールマイティーなスペック持ってるんだから、浪漫あるしもっと見てみたかったと今になって思う。

ガメラが生物的なアプローチをしたというのなら、ガッパは人間的なアプローチをしていたような印象が残る。父と母と子が群れを成す形でどこかの洞穴で冬眠していたというのが斬新であった。より生物的ともいえる。

子どものピンチに諦めずにかけつけるという性質については、ある程度の知能がある生物じゃないと出来ないような気がします。やっぱりその点は人間的ともいえますね。

怪獣側そして人間側も、家族との絆などの庶民的なアプローチもしていたのが良かったと思いますね。

キャストも日活から豪華キャストが揃っていて、良い演技もして良かったと思います。川地民夫とか一番キャスト面では恵まれたと思いますね。

いずれにせよ、観れて良かったと思います。もうちょっと様々な怪獣映画見てみたいですね。
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