グレアムの手紙

太陽を盗んだ男のグレアムの手紙のレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
5.0
大傑作!

原爆を作ったものの実は訴えることが何も城戸の放心と情熱。
悪戯とも世直しともつかない犯行。
豊かさだけを手に入れた宙ぶらりんな戦後日本を憂う映画。

ある種ニューシネマでありアクションであり、笑えちゃうけど強烈に社会派。ヘンテコだ

皇居前のゲリラ撮影も、メーデーの渋谷と東急デパートでの撮影、ぶっ飛んだカーチャイスや、夕日バックの武道館越しの対峙など、奇跡みたいな映像だらけ。

破茶滅茶さとか、行き当たりばったりな振る舞いに必然性を持たせることができる作品は傑作だ


三島由紀夫の美しい星を思い出す。核戦争を避けるためには