久しぶり、三回目ぐらいの鑑賞。
観るたびに自分の中で評価が上がっている気がする。
唯一無二の作品。話の見せ方が斬新すぎる。前作「フォロイング」も時間バラバラ系やったけど、今作は明らかに違う。
オチから始まり、始まりで終わる。映画を逆再生して見てるみたいなものやから、後に起こったことを、前に起こったことで理解出来るようになってる。これから何が起きるのかではなく、これは何で起きたのかを追う。起承転結が逆転してる。その意味では「フォロイング」と似てるかも。また、これは映画やとわかっているから、作品としてのオチはなんなのかというのも気になるし、ずっと目が離せへん。物語の始まりがオチになるのもすごい。
サミーの話を合間に挟み込むのもいいアクセントになってる。結局自分の話やったというのも良い。
ノーランは自分で設定やら世界観やら決め込んで、自分だけの世界を作るのが上手い。
今作に至っては脚本のアイデアの勝利。それを撮影出来る頭の良さと、構想力。暗くてシリアスな雰囲気も特徴的。
めちゃくちゃ面白かった。
