難解…っていうかそもそもこの物語を紐解くことが可能なのかもどうかも分からない。何度観てもスッキリしない。いろいろ考えてもスッキリした答えにたどりつけない。モヤモヤする。
でもこれこそが映画の面白さそのものだと思います。本作のような、解釈をこちらに委ねる映画はたくさんあって、ファンによる議論がまた議論を呼び、解釈が成されてどんどん映画の形が変わっていく。これが楽しいのです。
僕も『メメント』鑑賞後、ニヤニヤしながらいろいろと妄想し、自分だけの『メメント』を作り始める。そして僕のような妄想癖のある映画ファンがまた別の『メメント』を作り始める。そしてまた別の人が。1本の映画で何千何万本の映画が出来上がるイメージ。人１人の中に数多くの解釈＝映画があるということです。
映画の楽しさは無限大。これだから映画がやめられない。
