さとし

メメントのさとしのレビュー・感想・評価

メメント(2000年製作の映画)
3.8
いや〜これは面白いですね。

ノーランがまだ有名になる以前のお話で少なくとも2回は見ないと意味がわからなさそうですね。ちなみに私は今回が3回目で公開当時はアメリカニューヨーク州バッファローにいました。この作品は主にミニシアター系の劇場で上映されていて私の留学先の大学のキャンパスの宿舎の向かい側に映画館があってそこでラーズ ヴォン トリアーの「ダンサー・イン・ザ ・ダーク」もやっていました。その映画についてはまたやるとして、今作はやっぱりいいですね。

ノーラン監督はモノクロとカラーを効果的に使っていて10分程度しか記憶が保てない男が主人公のサスペンス・ミステリーは何とも儚いものですね。また怖いですね、こんな人に利用されたら怖いですし、利用したとしてもただ悲しいだけですね、見終わった後に何とも言えない気持ちになります。

それにしてもガイ ピアースの絶好調だったときですね。「L.A. コンフィデンシャル」が大ヒットしてからこの作品ですから凄い人ですね。あの作品もう一度見たい作品ですね。今の若い子にガイ ピアースって誰って聞くと九分九厘「アイアンマン3」の人でしょと言いそうですね。困ったものです。

この頃絶好調といえば、「マトリックス」シリーズのトリニテイーことキャリー アン モスですね。今作では利用する側の人間を上手く演じていますね。あとは「逃亡者」「追跡者」でトミー リー ジョーンズの部下の一人だったジョー パントリアーノも重要な役ですね。今作では何ともミステリアスな存在です。そして、今回見て驚いたのはステイーヴン トボラウスキーが若いですね。もともと彼の方は「恋はデジャヴ」のネッド役でブレイクした俳優さんで個性があって面白い役もできる一方で今作のようなシリアスな役もできます。今の若い子に彼が何に出てるのかと言ったら九分九厘ネットフリックスの「ワン・デイ」と答えるでしょうね。困った世の中です。

結局のところはレナードがサミーでサミーが奥さんを殺したのでしょうか?それともテデイの言うように以前にレナードが殺していたのでしょうかね。何だか複雑で何度見ても結論には至らなさそうな作品です。まあでも一つはっきりしたのはナタリーが完全にレナードを利用してましたね。

記憶にないといえば、「ボーン」シリーズや「50回目のファーストキス」さらには三谷監督の最新作「記憶にございません」も楽しみなところです。ちなみにモノクロとカラーが交互に来るバージョンと順番通りに描いたバージジョンのDVDが存在します。確かDVDのジャケがモノクロになっていたような・・・普通のはメメントと赤い文字で書いてあるやつですね。

やっぱりクリストファー ノーランはすごいですね。「ダークナイト」と今作の監督が一緒ですからね。恐ろしいです。新作も楽しみです。

まあ、また何かの機会にもう一度見たいですね。興味深い作品です。
さとし

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