メイプルわっふるG

メメントのメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

メメント(2000年製作の映画)
4.2
10分しか保たない記憶障害の男が妻の復讐に奔走する。。だけではなかった話。

ガイ・ピアースは冷酷なドクロ顔が好きだけど、若々しい髪型や精悍な顔つきも格好良い。
左頬の傷やサイズ感の違うスーツなど、今作ではワイルド気味。2000年当時のファッションかと思ったら理由あってのことだった。同様に、左肩を気にする仕草も真実につながる後遺症かナニカかと思ってたし。

一番最後の記憶が死んだ妻の姿。なんか、失明した人が言う、最後に見た光景が脳裏に焼き付くって話を思い出す。

以前観たときは、原語・字幕なしでストーリーまったく理解できなかった(ヒアリング力なし)。今回二回観てもよく分からず、普段は見ない解説などを調べてようやく納得。これは予め解説・考察などを知ってから観た方が面白いタイプかも。ルール知らずにスポーツ観戦したような気分。結局、本日三回鑑賞。

それにしても、障害持つ人を利用したり搾取しようとする人ばかり。前向性健忘の作品で「時効警察」の喫茶店マスターがいたけど、実際には現実的じゃない。たやすく騙されたり、不利どころか致命的な契約を押し付けられそう。接客業や商売をするには、あまりにも危険な症状。
翻って根気のいる業務などでは、集中力を永遠に継続(10分ごとにリフレッシュ)できるから、とてつもなく成果が上がりそうだ。

前向性健忘と同様、時間軸シャッフル作品も今では結構あるものの、2000年の段階でここまでの傑作があったんだと。今まで観なかった(観た気になっていた)ことが勿体なさすぎる。一流どころや人気作品を避ける傾向の以前の自分に物申したい。

時間軸
カラー=最新の出来事から逆行していく
モノクロ=過去の出来事が通常通り流れる
ラストで時系列の一致

memo
前向性健忘 ポラロイドメモ 刺青 ジャガー インシュリン ギデオン協会の聖書 20万ドル 時間軸シャッフル
記憶は思い込み 記録じゃない 事実とは違う