このレビューはネタバレを含みます
サスペンス
妻を殺したのは誰???
10分しか記憶が持たないレナードが妻を殺した犯人を捜して復習をもくろむ物語。
時系列が逆向きに進行する「カラーパート」と、時系列がそのまま進行する「モノクロパート」に分かれている。「カラーパート」と「モノクロパート」は順番に繋がっており、ある時点になるとそれが交わる、というトリッキーな物語構造になっている。
正直一回見ただけだと訳が分からないし分からなくていいと思う。トリッキーすぎる。
解説を読んでも尚ああ...?なるほど...ね...?となる。
一体今レナードは誰を追っていて何を理解していて何を理解していないのかも見ているときはよくわからなくて、本当にモンスターだと思った。
でも自分でも何を信じたらいいのか分からないだろうし、不安だろうなと思った。自分が健忘症になったらと考えたら胸がきゅっとなる。
復讐が生きる目的になってしまった男の悲しい物語でありました。
レナードが自分の幸せのために穏やかな生活が送れたらいいのに。
2000年 アメリカ クリストファー・ノーラン監督