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メメントの556のネタバレレビュー・内容・結末

メメント(2000年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

時系列が逆行してストーリーが進む。でも、観客に種明かしをされるのは映画の終盤。それはつまり、主人公の時系列ではもうとっくに謎は明かされていたということで、けれどその事実に自らフタをして自分を騙したことで起きるのが映画の冒頭=結末っていう…なにそれすごい!おもしろい!!
観客は主人公に騙されていたことになる。

あの後(映画でいう冒頭シーンの後)、レナードはどうなるんだろう。また新しくジョンGを探すのか、でもその協力者(というより利用されてた訳だけど)はもういないし、殺したテディのポラロイドには何てメモしたんだろう。

時間の扱いとか、結末が先にあってその起因を回収されていくかんじ、こんなに最初っからノーラン監督はやってたんだなあ。
そしてこの映画に関しては、ちょっと違うかもだけど、古畑任三郎を思い出した。犯人/結末は最初に見せられた上で、その起因を明かしていくところが。

小出しにされていた謎やキーワードが徐々に繋がりつつ一気に回収されるのは気持ちがいい、けどそれは時系列では一番最初っていうのが、伏線回収の気持ちよさと気持ち悪い余韻を残して、すごい。

ひとつだけ、電話の相手が誰なのかが分からなかった。もしかして相手なんていないんじゃないかとも思ったけど。
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