日向日向

緯度0大作戦の日向日向のレビュー・感想・評価

緯度0大作戦(1969年製作の映画)
3.5
早すぎたワカンダ。

ブラックパンサーのワカンダなら皆連想できるかも知れないが、こっちの方がずっとずっと先(原作的にはどっこいどっこいだが)。兎にも角にも観たかった作品。日本映画専門チャンネルはお盆に東宝特撮をやるのが好きなようだ。

海底火山の噴火によって難破した3人が救助された先に待ち受けていたのは、争いも何もない見知らぬ場所だった! そこは現実とはかけ離れた科学力を有しており…というプロットは面白いし、当時ながらの独創性あふれるものだ。

設定が面白い反面、敵側がまあまあしょぼいのが考えようだ。いや、語弊が生じかねないが、マッケンジー率いるマリクの合成生物の造形は素晴らしかった。
しかし折角作ったキメラがあんまり活躍の場をもらえていなかったので悶々としたのだ。
それに、あのラストは蛇足ではなかったのか? とも思う。あそこから平和へのメッセージ的なものを流して終幕でもよかったのではないか? とも思う。
皆さんはどう思うんでしょうかね。
日向日向

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