じーみぃー

マシンガン・プリーチャーのじーみぃーのレビュー・感想・評価

マシンガン・プリーチャー(2011年製作の映画)
4.8

この間、大学時代の友達と数年ぶりに再開して居酒屋で飲んでたんです。
話の流れから映画談義になり、オススメの映画を紹介し合ったんですね。彼のオススメがこの作品で、「ブラッド・ダイヤモンド」と合わせて、もう10回は観てるそうで。


イカれてんのか、おい。

俺も早く気付くべきでしたわ。「ブラッド・ダイヤモンド」と抱き合わせで紹介されてるんだもん。でも、「ブラッド・ダイヤモンド」が1回で、この作品が9回、合わせての10回の可能性もあるやん。そいつは和かな笑顔でこの作品を紹介しとりましたわ。元気にしとるかなぁ。


粗暴で荒くれ者のヤク中男が主人公。刑務所に入ったり出たりの繰り返しの中で宗教に出会い、改心。牧師として人生を歩み始めるが、訪れたウガンダで凄惨な環境に置かれている子供たちを目の当たりにし、改善のために腐心する。マシンガンを背負って。

衝撃作
自分にとってここまで強く印象に残る作品も少ないかも。でもって衝撃が強すぎて....。
それと同時に素晴らしい作品でした。
イカれてた人間が逆ベクトルにイカレていく様子が、あまりにもわかり易く描かれていて心が痛かった。ウガンダを変えたいがお金が無い。その事で荒んでいく彼の言動や表情を奥歯を食いしめながらの鑑賞となった。

まさかのノンフィクションということで、エンディングロール後の本人の肉声が深く印象に残った。
「もし、あなたの大切な家族や恋人が誘拐されて、それを私が解決すると言えば、手段を問うだろうか。」


確かに、「ブラッド・ダイヤモンド」と並ぶ傑作だった!