◆あらすじ◆
気象学者のジャックは地球温暖化による世界規模の気象変動が将来的に氷河期を引き起こすことを察知するも、アメリカ副大統領に相手にされなかった。しかし、事態は急激に悪化して世界で巨大な竜巻を発生し、大津波が街を沈めていく。そして、地球全体の温度が低下し、氷河期が現実のものとなってしまう。ジャックは息子のサムを救うべく、凍りつくニューヨークの街へ向かうのだが...。
◆感想◆
地球が温暖化による気象変動により氷河期に陥る様子を描いた作品となっており、街が次々と自然災害により破壊されていく様子がリアルに映像化されていました。
ストーリーのテンポは良く、また、世界規模で異常が起こっていることを示すために世界各地の研究者たちの姿や被害の状況を映していて、スケールの大きさを感じることができました。ストーリーの大枠として世界の状況を描くとともに、主人公の息子のサムがニューヨークでサバイバルする状況を併せて描くことで、災害により被害を実感しやすいようになっていて良かったと思います。
ジャック(デニス・クエイド)は気象学者として氷河期の到来をいち早く察知していましたが、副大統領のベッカーに無視されてしまいます。実際、現実に発生しないと自然災害の危険性を理解できない部分は少なからずあるので、ベッカーが全て悪いとは思いませんが、もう少し真面目に対応すべきだったと思います。ジャックは息子のサムを救うべく、災害のど真ん中のニューヨークに向かうのですが、これは少し無理があるように感じました。
ジャックの息子のサム(ジェイク・ギレンホール)は高校生でクイズ大会に出場するためにニューヨークに訪れていたところに今回の災害に遭遇します。極めて頭が良くて、父を尊敬しているところが見られて好感の持てる青年でした。ジェイク・ギレンホールの若さがあふれていて観ていて楽しかったです。
本作はとにかく竜巻や津波そして凍結する様子がリアルに描かれていて、その規模の大きさに圧倒されました。高層ビルが立ち並ぶニューヨークが破壊されていく様子や凍りつく自由の女神の姿など見ごたえがありました。
ディザスターパニック作品としてしっかり作られており、映像のクオリティの高さを感じる作品だったと思います。面白かったです。
鑑賞日:2024年10月10日
鑑賞方法:CS ムービープラス
(録画日:2023年12月3日)