ざくろ

デイ・アフター・トゥモローのざくろのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

伏線というか前置きが分かりやすく、効果的だった。温暖化で起こるとされる災害の恐ろしさを、単に映像技術で恐がらせるのではなく、災害を前に(主人公をはじめとした)運命の選択や大統領と副大統領の対比、国境や難民など各国の問題を交えているのが、皮肉であったりよりリアルで考えさせられる。("不都合な真実"で知られるゴア元副大統領を思い出させたり...)
最も恐ろしく感じたのは、やはりスーパーフリーズ現象による凍結のシーンたち。"毎秒10度下がる"この説明だけでも十分恐ろしいが、ニューヨークの象徴的なビルが凍っていく様は、目を逸らせず思わず息も止めてしまう。
印象的だったのは運命の分かれ道。
もし、あの市民図書館の中の1人で、あの状況下にいたら、どちらを選ぶだろう。どうせ死ぬならと図書館に残るか、南を目指す多数に流され、外に出るか。(きっと私は後者かな)

最近の異常気象や季節の変化が、温暖化の影響かは科学的根拠があるわけではないか、確実に人類による自然環境への影響が、目に見え始めている。そして作中のように、明日、10年後、100年後...いつ大きな変動が起こるかも誰も分からない。決して自分は関係ないでは済まない。地球に生きる人間全員が当事者なのだ...と真剣に向き合おうとさせてくれる映画だった。
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