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つばさのkojikojiのレビュー・感想・評価

つばさ(1927年製作の映画)
3.3
1927年 アメリカ 監督: ウィリアム・A・ウェルマン、 ハリー・ダバディ・ダラー

第1回アカデミー賞作品賞
無声映画 140分の長編映画

 無声映画はチャップリンとキートンしか観たことがなかった。そう言えば、この間、小津安二郎の映画も観たけど。
しかし無声映画を2時間超観るのは相当きつい。音楽が単調で次第に耳についてくる。
これもアカデミー賞作品賞を全部観てやろうという気持ちになったからだ。
黒澤が終わったら、アカデミー賞作品賞完全制覇を目標することにしている。
今回はその手慣らし。

 大変だったけど、面白くないことはない。
 アメリカ中西部の田舎町育ちのジャック(ロジャース)は土地の富家の娘シルヴィアを恋するが、隣家のメアリー(ボウ)の彼への思慕に気付かなかった。そして、シルヴィアは名家の御曹子デヴィッド(アーレン)と相思相愛の仲。 
やがてアメリカは大戦へ参戦。二人は飛行士として戦場へ行くことになる。ジャックとデヴィッドは最初歪み合うが、いつしか硬い友情で結ばれる。
 二人は飛行士として、大活躍をするが、悲しい結末が待ち受けていた。

何故アカデミー賞作品賞かと思いながら観ていた。おそらく当時の映画としてはスケールの大きい映画ではなかったか。
特に空中戦はよく撮っている。撃たれた飛行機が墜落していくシーン、落ちて炎上するシーンは模型なんだろうが、それを感じさせないぐらい上手く撮っている。
 二人の恋愛ドラマも、今となってはありふれたストーリーだが、当時は結構感情移入できたのではないだろうか。

最後に、2時間全く知らない顔ばかりとあきらめていたら、ゲイリー・クーパーがちょい役で出ていた。懐かしい友人に会ったような思いがした。

2022.12.24視聴559

 
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