セガール幹事長代理

恋空のセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

恋空(2007年製作の映画)
1.0
病気にも親の離婚にも強姦にも負けない、そんな強い男女の美しい2ケツを描いた話。

歳を重ねて気付いたのだが、本作を観て感動できる人種は華やかな生活を送っていると思う。
というより他人の恋愛に涙できる層は、立ち振舞いにどこか余裕があるし、大学の学食で男女で自然とUNOができるし、そこそこの会社に就職できるものである。

そういった層と我々にどこで差が生まれたか。
それは学生時代に画になる2ケツを味わうことができたか、に他ならない。

若い頃、私は早朝に怖い先輩に呼び出され、アルコールとニンニクの臭いのする60オーバーのスナックのババア(蛭子能収似)を原付で家まで送ったのが人生における初2ケツだが、こういう2ケツはノーカンである。

思春期における2ケツは人格に大きな影響を与えるのである。
2ケツ無しの生を歩んだ人は、どこか子供っぽく、卑屈で、エネルギーを感じさせない。

ガッキーとまでとは言わんが、せめてあいみょんレベルを荷台に乗せれば及第点だ。


そして、邦画ラブストーリーマニアたるもの、出会いから性交渉までの流れを無視しては決して人の上には立てないと私は痛感しています。
イチローが今でも素振りを繰り返すように、私達も初心を忘れず生きるべきです。

そんなポリシーに真っ向から対峙するのが本作です。
我々はそろそろ闘うべき敵のタイプが変わった時代(とき)が到来したことを認識すべきです。
セックスからスタートする物語に疑問を感じるべきです。

『美男美女がくっつくのを僻む』から『もうデキてる男女のいちゃつきにケチをつける』第二次ラブコメ大戦に突入したのです。


なんの話してるか忘れましたが、30越えたバツイチのおっさんが観るべき作品ではないことは確かです。

大ダメージを負いました。