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セレンディピティのmuttyのレビュー・感想・評価

セレンディピティ(2001年製作の映画)
3.6
運命を信じる2人の話。偶然出会った男女が惹かれ合いながらも、運命ならまた出会えるはず、と連絡先を教えず。その代わり紙幣に書く。巡り巡って戻ってきたら運命。

そりゃ映画なんやから戻ってくるのは分かってんねんけど、うまい。どう考えても結末わかってるのに、うまいこといかん演出が上手くてハラハラ。そしてもどかしい。

ご都合主義ってゆーたらそれでしまい。でもそれが映画やん、と。映画なら、やりすぎくらいが丁度いい。とても素敵な作品。

そして男の友人がまたいいキャラで最高。必死こいて2人で運命を「たぐりよせる」姿は可愛らしくて素晴らしい。

まさに「ありえへん」ストーリーやのに、「惜しいっ!!!」「あーーもどかしい!!」って気持ちにさせる演出がとにかく良くてのめり込んでしまう。

ラストは、じわ〜〜っと涙が。たしかに2人は彼氏彼女もおるし、周りにゴリ迷惑かけまくりやけど、ここまでの熱意があればしゃーない。バカ正直に運命を信じるのも悪くない。

「完全なる偶然」=「運命」

「その運命を信じて必死でたぐりよせる」

完全な偶然で終わってしまわへんのがいいところ。ありえへんけど自然に見える。

しかし、こんなに全てを犠牲にしてまで結ばれたものの、ゆーて話したのは数時間のみ。いざ付き合って別れたらまじわろたやで、といらん心配してもーた。

それは置いといて、心温まる、占い好きの女性にオススメの素敵な作品。冬のニューヨーク綺麗すぎ。

"They only asked one question after a man died, "Did he have passion?"."
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