Masumi

天国と地獄のMasumiのレビュー・感想・評価

天国と地獄(1963年製作の映画)
4.2
黒澤明作品には敷居の高さを感じでいたけど、良い意味で肩の力を抜いて純粋に楽しめたサスペンスドラマ。序盤は舞台みたいなワンシチュエーションながら、どうなるのかとずーっとハラハラ。
続いての新幹線シーンは、新幹線大爆破を思いだしたけど、あちらが影響を受けているということで納得。
その後少しうとうとしたけど(仕事で疲れていたのでw)でも駅員さんのキャラクターでクスリと笑わされたり、この映画やっぱり面白いなとまた前のめりになって後半へ。
犯人が分かっても、途切れない緊張感。
犯人がまた妙に危ない魅力感じるキャラクター。
犯人と刑事の尾行シーンでは、黒澤明ならではだなって感じる独特な雰囲気だったり、洋画みたいな雰囲気もあったり、印象的な場面が続いて飽きない。
そして、もう、何よりやられたのはあのラストシーン。
沢山印象的なシーンはあったけど、なにものにも勝るインパクトを残す幕引き。

あとから、当時新人俳優だった山崎努さんのアドリブだったと知り驚きました。
山崎努さんの過去作、機会を見つけて追っていきたい...✨
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