製作総指揮リュック・ベッソン、監督・脚本・主演パトリック・ブシテーによって製作された1991年のフランス映画
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アメリカの異端の作家チャールズ・ブコウスキーの短編小説を原作に、フランスの中堅俳優パトリック・ブシテーが短編映画化した作品を、リュック・ベッソンが見出だして長編映画化した作品。
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原作からして難解なタイプの作品なんだろうけど、意図をくみ取るに苦労する作品だ。中年になっても無軌道に生きるおっさん2人。赴くままに生きる彼らの持つ秘密。あまり深く考えると疲れちゃうから、気ままに生きるおっさん達の生き方を笑ってるぐらいでいいだろう。
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全編モノクロでジミ・ヘンドリックスやキンクスの曲が使われている。映像のセンスもなかなかよかった。俳優としても、だらしない中年を演じたパトリック・ブシテーの演技は評価できるものだ。
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内容を理解できたという自信はないけど、全体的な雰囲気はなかなか面白かった。この作品を理解したいなら、チャールズ・ブコウスキーの原作を読んでから観るといいかもしれない。それにしても、リュック・ベッソンって監督したり、才能を発掘したり忙しい人だな。