みおこし

すてきな片想いのみおこしのレビュー・感想・評価

すてきな片想い(1984年製作の映画)
3.8
ジョン・ヒューズ監督作品祭り!しかも『ブレックファスト・クラブ』のアンソニー・マイケル・ホールとモリー・リングウォルドの共演だなんて胸熱!
邦題よりも現代の'Sixteen Candles'の方がしっくり来るあらすじでした。

女子高生のサマンサは、姉の結婚によって自分の16歳の誕生日を家族に忘れ去られ、落ち込む。ブルーな気分で登校するものの、憧れの上級生ジェイクには美人の彼女がおり、自分の存在さえ気づいてもらえない。一方で下級生のオタク少年に想いを寄せられさらに辟易するが...。

モリーちゃんが演じるヒロインは毎回愛さずにはいられないまっすぐさがあって大好き!今回は優しさが過ぎて、オタク少年にパンツをあげる羽目になりますがそんなところもたまらなく愛おしい(笑)。
心から同情したくなるような悲惨な誕生日を迎えることになるものの、ラストは文字通り甘〜いステキな16歳を迎えられて思わずほっこり。そこに至るまでの過程がとにかく最悪で、個人的におじいちゃんおばあちゃん夫妻が勝手に自分の部屋に寝泊まりし始めるのが一番キました(笑)。あれは思春期の女の子には絶対ツライ...!

アメリカ映画お得意の高校生たちによるはちゃめちゃホームパーティのシーンもやっぱり楽しい!!アンソニー演じるオタク少年がとにかく可愛くて、'Peter Gun'のテーマをBGMに深夜の街中を友達のお父さんの車で走り回るところ、ほんとに爆笑でした。『ブレックファスト・クラブ』の時よりもさらにあどけなくて、より好きになりました。ジョン・ヒューズ監督と彼のもう1つのコラボ作品『ときめきサイエンス』が未見なので早く観なきゃ!

お決まりのドタバタや、ワムなどの80年代らしいBGM、ビビッドなファッションなどツボな部分は枚挙にいとまがありません。ヒューズ監督の徹底したエンタメ精神に脱帽のお気楽青春コメディ。
...そういえば、またもやジョーン&ジョン・キューザック兄妹がチョイ役で出ていました。台詞もほぼないのに2人とも何となく目立っていて、すでにスターの片鱗を見せています(笑)。
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