人生最悪で最高の誕生日。
80年代青春映画の名作
劇場で観た映画ですが、36年経った今見ても色あせない。
よく、映画の主人公の女性に恋をした頃、モリー・リングウォルドもその一人で『プリティ・イン・ピンク』で完全の恋に落ちました。
16歳の誕生日を迎え、大人になろうと背伸びをするキュートな女の子。
2つ年上の先輩に片想いをする。
その先輩はお金持ち。そのうえ美人でスタイルもいい誰からも愛される恋人がいるが、叶わぬ恋の想いは募るばかりで、胸が痛くなり眠れない夜も。
そんな、誰もが一度は経験するであろう、思春期の繊細で多感な心の揺れ動き普通の女の子を、見事に演じています。
童貞でありながら、SEXへの好奇心だけは人一倍強い、アンソニー・マイケル・ホールが憎めない、いい味を出しているし、個人的には娘の恋心を理解しようとする父親もすごくいい。
ラストのモリーのセリフに、本当に彼女の素直な気持ちが詰まっていて、グッときました。
監督は、のちに『ホーム・アローン』で大ヒットを飛ばし一躍有名になるジョン・ヒューズ監督です。映画の色使いが好みで、家の雰囲気、ファッションも暖色系が多く、見ていてホッとする温かさがあります。
それに加え、80年代の音楽を折込み、気分はもう80年代。
同監督の、『フェリスはある朝突然に』は大好きな映画なので、またレビューをあげたいと思います。
今や定番の学園青春モノですが、この映画はその中の名作に入る作品ではないでしょうか。