「群衆」(1928)のキング・ウイダー監督による母モノ映画。主演はキャプラ監督の「群衆」(1941)でヒロインを演じた大人気女優バーバラ・スタンウィック。1923年に出版された同名小説の映画化。
第一次世界大戦後のマサチューセッツの工場街。紡績工員の娘ステラ(スタンウイック)は、つましい暮らしを抜け出そうと育ちのいい青年スティーブン・ダラスと結婚にこぎつける。女の子ローレルも生まれ、上流階級の暮らしを満喫するステラだったが、育ちの違いが夫婦に溝を生んでいき。。。
登場人物をみんな善人に描いているところがウイダー監督ならではのバランス感覚。スタンウィックの暗くなりすぎない演じ方が素晴らしい。娘のために献身するステラの姿勢は、自己犠牲ではなく自己実現のひとつの形とも感じられた。
※アメリカは世界一の離婚大国で、結婚したカップルの半分が離婚している(最近は離婚が減ったとの事)