安堵霊タラコフスキー

スローターハウス5の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

スローターハウス5(1972年製作の映画)
4.5
あるきっかけがあって思い出したカンヌ審査員賞受賞作

どんな時間にも意識を飛ばせる男、つまりは自分の死ぬ瞬間等の運命を把握している人間の物語で、プルーストらが実践した意識の流れを描く手法をSF的に使用したのが面白く、どこが本当の時間軸か曖昧になる感覚も実に楽しかった

監督のジョージ・ロイ・ヒルが自身の作品で明日に向かって撃て!やスティングを差し置いて最も好きなものと発言したらしいが、その気持ちもなんとなくわかる不思議な作品だった