けーはち

マッチスティック・メンのけーはちのレビュー・感想・評価

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)
3.7
潔癖症、強迫性障害、光過敏、チックなどに悩まされる詐欺師。医者に家族との関係が云々言われ昔の家族と連絡。別れた妻が身ごもっていた14歳の娘との初対面、ぎこちない関係──コン・ゲームと親子人情劇、衝撃と感動を融合、リドスコ監督にしては古典的な、映像として新鮮味がないせいかあまり知られてはいないが、“してやられた”感ありつつも、起承転結の後味良好、職人芸的な娯楽小品。

何もなくても頭や顔の個性がうるさいニコラス・ケイジはどんな持病や詐欺行為もシリアスになりすぎず一定のコミカルさを保ち続けるのが良い(リアルでは投資に失敗して仕事を選べずクソ映画にも沢山出るニコケイ、本当はダマされる側)。相棒役のサム・ロックウェルも潔癖なニコケイと対照を描くようにボロボロ食べこぼしたりするシーンが印象的。14歳の娘役は当時20歳そこそこのアリソン・ローマンで、そこからして詐欺的!