長い。セピア色。疑似家族。私の人生でも、傷ついた人の隣に居続けることが必要な場合が来るのだろうか。その時には、役所広司みたいに振舞えたらなと思う。
人間の棒立ちだけで、魅せる映画にするんだからすごいよなー。。
キャンプ場での1シーンは印象深い。
最初の傘持った兄妹は幽霊みたい(最後まで妹は幽霊みたい)だし、雄大な景色のなかで佇む四人。
発話ができなくなるということも、幽霊みたいだと思った。流暢にしゃべる幽霊を考えにくいように。
役所広司が前を向けたのは、兄と同じ目線に立ち、彼の背中を押すことができたからではないか。向かい合って叱るのではなく、そっと更生の道へ押し出す。
「なぜ人を殺してはいけないか?」という問いには「殺される人の身になって考えてみたら?」しかないでしょ。
役者陣は完璧でしょ。