Yutaka

夜霧の恋人たちのYutakaのレビュー・感想・評価

夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)
3.7
アントワーヌの冒険の3作目。前2作と比べると大分ハッピーで軽快な物語になっていた。
アントワーヌは失恋のショックを紛らわすために入隊するも、逃亡ばかりで除隊。その後も職を次々とクビになるというシャフ具合を見せつける。探偵事務所に入社し、靴屋で潜入調査をする時にも社長の妻と致してしまうというシャフさ。そのくだりが1番笑った。今作は完全にコメディとして楽しむことが出来る。
深刻さが無い分、トリュフォーのらしさが失われているようにも感じるけど、流れに身を任せるようにあちこちするアントワーヌはヌーヴェルヴァーグの作風そのもの。
芯が定まっていない映画だけど、こういうのも良いんじゃないだろうか。
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