BOB

夜霧の恋人たちのBOBのレビュー・感想・評価

夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)
3.7
フランソワ・トリュフォー監督による、『アントワーヌ・ドワネルの冒険』シリーズ第3作。

失恋のショックから陸軍に入隊するも、素行不良で除隊となったアントワーヌが探偵事務所で働くことになる。あろうことか依頼人となった靴屋の社長の美人妻に惚れてしまう。

「はい、ムッシュー。」

修行編。恋に仕事に奮闘するアントワーヌ・ドワネル君のダメっぷりを愉しむ、お洒落で軽快なフレンチ群像コメディ。

3作目となると、もはや親になったかのような気分で、アントワーヌの成長ぶりを見守ることになる。惚れっぽくて不器用で優柔不断な若者だが、ジャン=ピエール・レオの見た目も手伝って、純粋さと愛嬌があって憎めない。冒頭、陸軍の教官から除隊を命じられているのにニヤけてばかりいるアントワーヌは、相変わらずの"クソガキ"で、どこか安心した。

パリの地下を縦横無尽に駆け巡る気送便✉️が凄い。

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